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多角的な視点から行いたいメンタルヘルス研修

多角的な視点から行いたいメンタルヘルス研修

メンタルヘルス対策の必要性と多彩な角度からの研修の実践

近年、精神的ストレスによってメンタルヘルスを害し、うつ病などで離職する方や休職する方、深刻なケースでは自殺に追い込まれるという事案も増えています。
人材の離職や休職は企業にとっても損失で、それまで人材に費やしてきた人材採用費や教育費などのコストや時間が無駄になり、新たに人材採用や育成のコストや時間を費やすことになってしまいます。
自殺者が出ればニュースなどで報道されて企業イメージの低下や信頼を喪失するとともに、社内の士気が下がったり、離職者が増えたり、組織の大変革が求められるなど影響は少なくありません。
企業にとってのリスクやダメージを未然に防止するためにも、人材に対するメンタルヘルス対策や研修が求められます。

新人研修におけるメンタルヘルス対策

多角的な視点で社員のメンタルヘルスをしっかりケアすることが大切です

現代の新人はゆとり教育の影響か、ストレス耐性がないと言われています。
世代によって教育システムや価値観、考え方なども異なっていますが、ストレスに弱く、すぐに離職してしまう場合やうつ病や自殺といった事態になれば、本人にとっても企業にとってもメリットはありません。
今どきの新人にいかに接していくか、どう指導をするかの先輩や管理職教育も大切ですが、まずは新人研修においてメンタルヘルストレーニングやセルフケアについて教える研修を行いましょう。

本人のセルフケアのための研修

既存の人材については、まず本人がストレス耐性を高め、ストレスと上手く付き合っていく方法やストレスを解消する方法、困った時に職場のメンバーや家族、知り合いに助けを求める場合や専門家に相談できる方法などを身に着けるための研修が必要です。
既にストレスをためている方も少なくなく、仕事や職場が合わないといった悩みやオーバーワーク、人間関係などでストレスを抱えているケースもありますから早めの研修や対策が求められます。
そのため、研修を実施するにあたっては今後のためのセルフケア対策だけでなく、今現在、ストレス度合いがどのくらいかをチェックし、問題がある方にはカウンセリングを行い、自ら積極的に職場の相談窓口や心理カウンセラー、産業医に相談するよう促して状況が悪化することの未然防止を図りましょう。

上司など部下を持つ人材への研修

セルフケアを指導するメンタルヘルス研修は職種や立場を問わず、全ての人材に対して必要ですが、本人としてのストレス対策だけでなく、ストレスを与えない環境づくりのための研修も求められます。
一般的に企業や組織においては経営幹部や上層部からの圧力や指導、与えられた目標などがストレスになりがちです。
そのため、過度にストレスを与えないための知識やノウハウについて学び、部下や職場のスタッフが働きやすく、過度にストレスをためることなく目標に向かって働いていける環境づくりができる能力やノウハウを養成する研修が必要となるのです。
精神的な負担を感じさせずに部下を指導できるノウハウをはじめ、メンタルヘルスを病んでいる方やその予備軍を察知し、適切なケアやフォローができる能力の養成やノウハウを習得してもらうことも必要といえるでしょう。

同僚としての立場での研修

メンタルヘルスは仕事や職場のことをはじめ、家庭問題やプライベートな事も含めて影響を与え、精神的に辛い状態に追い込まれている方も少なくありません。
職場でメンタルヘルスを害している人やうつ病などに陥ってしまった方がいる場合に、どう接していけばいいのか、どう協力してフォローすればいいのか、周囲の人として接するノウハウや心構えなどを学ぶ研修も大切になります。
セルフケア研修と合わせて全人材に行うべきものですが、部署やチーム内で既にメンタルヘルスを害している方やうつ病などで休職している人が発生している場合には、その部署やチームのメンバーを集めて特別プログラムとして実践してもいいでしょう。
そうすることで、休職から復帰する方の受け入れ体制が整い、現在、つらい他立場で働いている方がいる場合には離職や休職のリスクを減らすことができるからです。

ケアしている方のケアの研修

メンタルヘルスは非常にデリケートですので、自分は大丈夫と思っている方でも、病んでいる方をフォローしているうちに自分もストレスを抱えてしまうことがあります。
部下にストレスを与えまいと神経を使う場合やうつ病から復帰した同僚に配慮しながら働いている方がストレスを溜めないための、研修も検討しましょう。