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看護師の適正検査にはどんなものがあるか

看護師には適性があるか

看護師は人の命に直接的に関わる仕事のため、特に重大な責任が伴う仕事です。
適性は一概に言えませんが、看護師に向く向かないといった性格の特徴はある程度想定できるでしょう。
適性検査は、その人にどんな資質があるかを知るための参考とされます。
一般的に看護師に必要とされる内容についてまとめてみましょう。

看護師に必要とされる能力とは

看護師が仕事で関わるのは病気や怪我の患者さんです。
身体の不自由な方や介護を必要とする方が相手ですから、一番基本になるのは優しさでしょう。
生まれつきの性格でも使命感でも良いですが、苦しんでいる人、困っている人の力になりたいというホスピタリティ精神の持てる人は、まず適性があります。
次に、毎日の仕事は観察に始まり観察に終わりますので、観察力が高い人は適性があります。
患者さんが自分で異常に気付けるとは限りませんので、言動からいち早く異常を察知し、報告を怠らない観察眼が必要です。
家庭では子供の一番の看護師は母親だと良く言われますが、いつも他者に気を配り、重症化する前に守ることができるのは非常に高いスキルと言えます。
そして責任感と柔軟な考え方を持ち、根気良く努力を続けられることも大切です。
医療技術の進歩に合わせて覚えることは山のようにありますし、人が相手の仕事ですので一人ひとりに柔軟に対応できる頭の柔らかさも必要でしょう。
求められるのは繊細な仕事ですが、実はなんでも食べてどこでも寝られるようなタフな人が看護師に向いていると言われています。
非常時には睡眠や食事が取りにくい職業ですので、いつでも短時間で体力を回復できるタフな人材が求められるのも納得ですね。

採用に関する適性検査とは

看護師試験の適性検査では、受験者の性格や適正がチェックされます。
看護学校では一般的に、1次試験を合格した後に行われることが多いでしょう。
どのような対策が必要かと言えば、まずは心構えをしっかり持つことが肝心です。
実際のところ実施の目的は、優秀者を見つけるというよりは、明らかに不適合な人を見つけるために行うという意味合いの強いものです。
たとえばいくら成績優秀でも、常軌を逸した攻撃性があるようでは当然問題ですよね。
社会人として問題なく常識があり、組織の一員として働ける人であればさほど恐れることはないでしょう。
神経質になりすぎる必要はなく、合否が左右されることもほとんどの場合ないと言われています。

看護師の適性検査で採用されやすい種類

ご存知の通り、現在適性検査として主流となっているものにはいくつか種類があります。
看護師の検査で比較的多く採用されているのは、Y-G性格検査と クレペリン精神検査と言われています。
Y-G性格検査というのは、120の質問に答える形式の性格検査で、民間企業の採用時にも広く利用されてる検査法です。
時間は約30分で、情緒特性や人間関係特性、行動特性、知覚特性などが測れます。
看護師ですので、明朗で落ち着きがあり、気分にムラがあまりない情緒安定性が求められます。
社交性も必要で、積極的で活動的な性格だと有利でしょう。
客観的があり現実的な物事の考え方ができる人が向いています。
クレペリン精神検査は、一桁の足し算を前半15分、5分休んで後半15分行う検査です。
1分ごとの作業量を見ることで、作業能力と特徴を見ることができて、精神の安定度や集中力、持久力を測ることができます。
対策としてはリラックスしていつも通りの自分を保つことで、過度に緊張せず、一つひとつ落ちついて計算すれば問題ありません。

看護はチームプレイ

医療は一人で行えるものではなく、従事するスタッフがチーム一丸となって患者さんを助けるのが基本です。
特に看護師は医師と患者の間に立って、いつでも周囲と連携できる能力が求められます。
組織として行動するため、まるで部活動のような体育会系の上下関係が求められることもありますが、すべては人の命を守るための行動ですので、しっかりチームプレイできるようにしましょう。
また個人においては、医療技術の進歩についていけるよう最新の知識を勉強する向上心も重要です。
時間を見つけてコツコツ努力していけるような人は、きっと素晴らしい看護師として働けるでしょう。
そして最後に、人命に直結する仕事である以上、ルールを遵守し、ミスを起こさない正確さが不可欠です。
仕事量も多く時間との戦いの職場ですが、ルールを徹底した上で効率的に仕事をこなせる人は、看護師として高い素質があると言えるでしょう。