時代の変革や人材の変化に対応したい
みなさんの企業ではどのように人材教育を行っているでしょうか。
新人を採用すると一斉にマナー研修や企業の歴史などを教え、配属が決まったら先輩についてのOJTといったスタイルが基本かもしれません。
かつては先輩の背中を見て学べ、言葉での説明がなくても仕事する姿を見て盗めなんて言われた時代もありました。
今でもそういった業界や指導法を採用しているところもあるかもしれません。
また、業務が忙しい、人材が足りないと丁寧に教育を行える体制がとれないケースもあることでしょう。
ですが、今の時代は変化のスピードが速いとともに、世代によって受けてきた教育も異なっており、価値観や考え方も異なっています。
かつては言葉にせずとも学ぼうとする姿勢や、ニュアンスや表情、雰囲気などから感じとって自ら体得することもできました。
ですが、今の時代はマニュアル人間が多いので、きちんと手順を示し、どうしてそうなのか理論を教え、段階を踏みながら合理的に習得していくことが求められる時代です。
プロの手法を借りよう
時代の変化や技術の変化が激しく、お手本や正解が見つかりにくく、事業のライフサイクルが短い現代社会にあっては、企業や組織での学びの環境や、人材のキャリアパスの重ね方も大きな転換が求められる時代です。
たとえば、ゆとり世代と言われる今どきの新人の教育はどうすべきでしょうか。
安定志向でグローバル志向が低く、ストレス耐性が弱い、真面目だけれど活発さにかけるといった特徴を持つ今どきの新人を、昔ながらの手法や価値観、指導法で教育しても、ストレスを溜めて離職してしまうことやパワハラだ、ブラック企業だと訴えられるリスクさえ生まれてしまいます。
そこで今どきの新人の特徴も含め、人材についての研究を行い、世代や人材に合わせた教育プログラムの提案をしてくれるコンサルタントに相談しましょう。
どのように教育をしていけばいいのかの提案やアドバイスをはじめ、指導する立場にある管理職や先輩社員への指導もしてくれます。
また、企業内での教育が難しいと判断した場合や、指導者が育成されていない場合は、業種や内容にもよりますがコンサルタント会社が教育のアウトソーシングなども引き受けてくれるのです。
新人からキャリアプランニングまで
人材教育は新人教育だけでなく、仕事をしていくうえで段階的に求められるものです。
ステップアップやキャリアアップのための教育プランや、管理職育成プラン、管理職になってからのマネジメント力養成や後進の指導、パワハラやセクハラ対策にメンタルヘルス対策など様々な能力やノウハウが求められる時代になっています。
事業計画や事業戦略の企画や実行だけでも大変なのに、次々と求められる時代の要請や環境変化、人材の変化に合わせて教育プログラムを作成して実践していくのは難しいものがあるでしょう。
そこで人材教育のプロフェッショナルである人材コンサルタントやコンサルタント会社に相談、依頼をすることで時代や企業の個別のニーズに合った最適なプログラムの提案と実践のサポートが受けられます。
コンサルタントやコンサルタント会社には日々の研究やこれまでの経験から確立されたノウハウやベースとなるプランがあるので、企業が個別にいちから人材教育プログラムを練り直すより効率的でスピーディーに対策がとれ、時間やコストも抑えられるのもメリットです。
コンサルタントの選び方
では、どうやってコンサルタントを探し出せばいいのでしょうか。
人材コンサルタントには個人で行っている人、個人コンサルタントを中心に複数名のスタッフや複数のコンサルタントで運営される個人事務所や小規模な法人をはじめ、コンサルタント会社として大規模に運営されているところがあります。
個人のコンサルタントや小さな事務所は、人事部や総務部などで人材教育や人事に携わってきた方や派遣会社で人材教育に携わった場合、キャリアコンサルタントの資格を持っている方が多いです。
一方、規模の大きなコンサルタント会社は大手企業の人材育成ノウハウを生かして分社化し、そのノウハウを植え付けたコンサルタントを養成することや複数のコンサルタントがチームを組んでコンサルティングや教育のアウトソーシングなどを引き受けるスタイルです。
強い業種や職種があるケースもあるので、企業の業種や事業内容、ニーズや予算に合わせて選びましょう。