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新卒の採用面接で重視されている質問とは

新卒の採用面接で重視されている質問とは

企業が重視している点と就活生の意識の乖離

企業で新卒の採用面接を行う場合、どのような点を重視して質問を行ったり、一人一人の学生をチェックしたりしているのでしょうか。

まず、学生側はやる気や前向きな姿勢を見せること、立ち居振る舞いや挨拶の仕方に気を配るとともに、学生時代の経験や入社後の目標などが重視されると考えて、服装に注意したり、礼儀やマナーをわきまえた上で、学生時代に経験したことを面接を受ける企業で活かしたいといった回答を用意したり、入社後の目標や志望動機を語りつくそうと準備万端でやってきます。

一方の採用担当者側としてはやる気や前向きな姿勢、立ち居振る舞いや挨拶、服装や髪型といった見た目やマナーなどの外観や第一印象をとても重視しているとともに、学生時代の経験よりも自社についていかに理解しているかや、業界について理解をしているかを重視した質問を用意しています。

この時点で乖離が生じており、志望動機を尋ねられた際に部活動やボランティア活動、アルバイトなどで得た経験やそれが会社に入ってから活かせるといった話を熱く語ったとしても、面接官の心にはあまり響かないかもしれません。
面接官としては、自社の強みや事業内容などを理解した上で自分がどう貢献できるかといった回答を期待しているといえるのではないでしょうか。
そのため、「当社のどんな点に魅力を感じて応募しましたか。」といった問いかけや、「当社の強みはどこだと思いいますか。」といった質問を投げかけます。

学生時代の経験については熱く語っていたのに、就職を希望する会社については具体的な言及がなく、「業界トップクラスでスゴイと思う。」程度の当然の知識や感想文のような回答しか返ってこないと拍子抜けしてしまいます。

本命度合いがよく分かる質問

採用面接の担当者は、企業に愛着を持って一緒に働いていける人材を探している。

就活生は内定をゲットするために多くの企業にエントリーしていますので、その企業が本命であるかは面接官にとって明確には分かりません。
就活生はどの企業の面接でも、その企業が本命ですアピールをして臨んでくるのが基本です。
ですが、「当社について知っていることを語ってください。」とか「当社に興味を持ったポイントは?」といった問いかけをした時に返ってくる答えで本命かどうかの判断がつきやすくなります。
ホームページに書いてある内容や、会社説明会で話した内容の繰り返しに過ぎないような場合にはそこまで興味もなく、たくさんエントリーした中の1社に過ぎないか、働くことに対する意識が薄い学生と言えるでしょう。

一方、面接官も驚くほど詳細な内容を知っていたり、マイナーな分野に興味を持っていたり、専門的な分野にフィーチャーしてくるような学生なら、本気でその企業で働きたい、その分野に携わりたいと思いっている可能性が高まります。

愛社精神やビジョンを共有できる人物の選択

いかに学歴が高く成績優秀といった人材であったとしても、企業にとっては一緒に働きたいと思える人物であるかはとても重要です。
企業のビジョンに共感し、企業に愛着を持って一緒に働いていける人材を探し出すのが採用面接の担当者の役割と言えるかもしれません。
面接官をはじめ、今その企業で頑張っている方は少なからず、会社に愛着を持ち、事業内容や製品やサービスに自信や誇りを持っているはずです。

だからこそ、自社を志望しておきながら、一般的な知識しか持っていない学生では思いを共有して一緒に働いていけるだろうかと疑問を抱いたり、企業の製品やサービスを軽んじて汚すことがないかと不安になったり、すぐに辞めてしまうのではと心配になってくることでしょう。
やはり、採用したくなるのは業界の知識や自社の事業内容やニュースなどをしっかりと理解し、よくリサーチしてきた学生と言えるのではないでしょうか。

新卒の学生へのアドバイス

志望動機を質問されて、これまでの学生経験やアルバイト経験をもとに、自分の経験が活かせると自信満々で回答する方は少なくありません。
ですが、面接官からすれば、学生時代のアルバイト経験や部活動などでの経験で活躍できるほど、甘い世界ではないというのが本音です。
学生時代の経験で社会人として責任を持った仕事が遂行できるという幻想は抱かず、業界における課題やその対策について考えたり、意見を言えたりするくらいの気概が欲しいものです。

志望する業界の動向を把握し、志望企業の直近のニュースを調べておくことはある意味、採用面接に臨むにあたっては面接官としては当然と考えていますので、それについて答えられないと致命的と言えるかもしれません。
面接を受ける会社のニュースや業界の動向をリサーチするのは当然の前提とした上で、それに対する自分なりの考えをまとめておきましょう。