HRニュース 事務局からのお知らせ

公務員の適性検査の内容

公務員を目指す就活生は適性検査対策を

公務員試験では、公務を行う人材として適切かどうかを評価するために、適性検査が実施されることがあります。
種類がありますが、総体的にどのような注意が必要かまとめておいた方が良いでしょう。

以前はいわゆる教養試験や法律や経済の専門試験が課されていましたが、近年では地方自治体や行政機関が適性検査を実施するケースが増えてきました。
作業処理能力や性格面から向き不向きを測る検査ですが、どのようなテストが実施されるかはそれぞれ異なります。
諸官庁で多く採用されているのはSPIやクレペリン検査で、こちらは作業処理能力とともに性格面も同時に測定できる適性検査といわれています。
性格面のみを測定するものとしては、MMPI、YG性格検査、ロールシャッハテストなどがありますが、これらの検査とは違い、自治体独自の質問が用意される場合もあります。

どこも同じ内容ではありませんし、実施されない場合もありますので、志望先が開示している情報を確認しましょう。
準備させないために当日まで伏せられている場合もありますので、例年どのようなテストが実施されて来たか傾向を調べることも必要です。
ただし、公務員試験は適性検査の外にも大切な科目が多いですから、適性検査ばかりに注力するのはあまり得策ではありません。
しっかり優先順位を決めて取りかかりましょう。

適性検査を実施する理由

公務員になるために適性検査を実施する理由は、性格や義務教育レベルの常識を確認するためです。
学校の受験勉強であればテキストや参考書で学力をつけることもできますが、公務員の適性検査はそうしたものとは一線を画します。
どちらかというと持って生まれた知性の高さや、現在までに形成された人格を見るためのもので、いわゆる学力とは異なります。
簡単な計算を制限時間内に解いたり、物事の判断において極端に暴力的な性質を有していないかなどを確認したりするもので、あらかじめ対策ができない部分も多々あります。

ただし、対策の立てようがないといっても、当日初めて問題を目にするより、事前に内容を見知っておいた方が落ち着いてテストを受けられるのは当然です。
リラックスして受験できるようにするためには、やはりある程度は内容を知っておいて、いくつかトライしてみるのが良いでしょう。
がむしゃらに勉強して結果を出すことに慣れている人は不安かもしれませんが、それだけで採用が決まるようなものではありません。
その後面接という難関が待っていますので、そこだけにとらわれない方が良いでしょう。

各適性検査の対策

SPIなどは専用の会場があり、そこでパソコンを使って試験を受けるテストセンター方式も採用されています。
自宅で受けるwebテスティング方式や従来のマークシートで受けるペーパーテスト方式などもありますので、どの形かわかっていた方が落ち着くでしょう。

内容は言語分野と非言語分野とに分かれていて、出題範囲が非常に広いです。
過去問などを解いて慣れておくと良いですが、公務員試験の教養試験対策をしておけばカバーできる範囲です。
クレペリン検査はとにかく作業量の多いテストですが、こちらは訓練次第で対策できます。
時間制限がありますので、自分で時間を計りながら何度もトライしておけば良い結果が出るでしょう。

谷田部ギルフォード性格検査法(YG性格検査)は、心理テストの一種であり、120問の質問にはい・いいえ・わからないで回答します。
こちらは抑うつ性などがないかなど、12個の性格特性を測定するもので、対策はほぼ不可能です。
強いていえば正直に、矛盾のないように素直に答えることでしょう。
ロールシャッハ・テストも有名な性格測定ですが、左右対称のインクのしみが何に見るかを答えるものです。

MMPIは、550個の質問に当てはまる・当てはまらないで答える検査です。
社会的内向性など10個の性格特性を測定するもので、こちらも矛盾のないよう、正直に答えるのが一番です。

常識的な判断で冷静に対応を

公務員という職種柄、こういうときにはどうするといったような、ケーススタディから知的能力を見るテストがプラスされることがあります。
たとえば、「このような状況下でトラブルが起こった場合あなたならどうしますか」といった質問から、法律に関する常識を交えて人となりと知的能力を見る設問です。
公務員として理想的な答えが一番ですが、基本的には準備できない能力を見ることが目的ですので、いわゆる受験勉強のように暗記するようなものではありません。
常に冷静に、適切な答えが導き出せるようリラックスしておきましょう。