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新卒対象の適性検査cabの特徴とは

論知的思考を測る新卒対象の適性検査

cabは企業の適性検査に使われている試験の一つですが、特徴は図形を多く用いている点です。
開発したのは日本SHL社で、主に暗算や法則性、暗号などの分野で論理的思考力を測るために実施されています。
SHL社は言語や計数を測るgabという試験も開発していますが、新卒の筆記試験やweb試験として現在広く採用されています。

暗算で想像されるように、主にIT関連の職種に適正があるかを判断するテストとなっており、SEやプログラミングの人材を確保するために用いられることが多いでしょう。
ただ、こうした具体的な職務適合だけでなく、ストレス耐性も測れるとして近年多くの企業や就活者に注目されています。
出題は全部で5つのジャンルに分かれていて、暗算や法則性のほかには命令表、暗号、パーソナリティ(OPQ)があります。
筆記試験の場合はマークシート方式で95分ですが、ほかにもweb版があり、制限時間が短く72分となっています。

gabとの違いとは

gabは総合職の適性診断テストです。
そのためIT関連企業でもgabを実施するところもあり、その結果さらに研究開発部門の職務適性を知るためにcabが行われる場合もあります。

cabの方がより専門的と言いますし、gabを受けたことがある就活生はたくさんいても、cab受験経験者の数は極端に少なくなります。
現役の就活生でも、cabのことは知らない、わからないという人も少なくなく、知っていても受けたことはないという人の方が多いでしょう。

cabを実施する目的とは

cabはコンピュータ職適性検査という呼び名も持っています。
SEやプログラマーを目指すのであれば対策は必要ですし、ヴァイタリティやチームワークなどの特性も見分けられるために近年企業も注目し始めています。

事前に対策させないために検査法をふせていた企業が、蓋を開けてみたらcabだったというケースも実際にあります。
内容が通常の適性検査とは大きく異なるために、おそらく初めて目にした人は歯が立たない可能性が高いでしょう。
目的は、論理的思考力を確認するためです。
プログラミングには常に論理的思考が必要ですし、IT関連ではほとんどの業務が時間に追われるため、この試験が最適と言われています。
SPI検査も論理的思考と言われますが、さらに専門性が高いことは間違いありません。

cabの対策はどうすべきか

cabにしっかり対策するには、参考書を購入する、過去問を解くといった正攻法の勉強が必要です。
特に過去問は時間配分の対策に非常に有効ですので、自分がどの問題に何分かかるかチェックして、自分の勝ちパターンをしっかり習得しておきましょう。
残念ながらインターネットに過去問や例題がたくさんあるような検査ではありませんので、書店で参考書などを購入するのがおすすめです。
数を多く説くこと、とにかくcabに慣れておくことが重要でしょう。

中でも比較的容易な設問は、四則演算です。
ここではしっかり得点を稼ぐ必要がありますので、計算ミスは極限まで減らしましょう。
また、慎重になるあまり、必要以上に時間をかけないクセをつけることも重要です。
時短テクニックとしては、設問をまず四捨五入して計算しやすい数字に整えてしまってから、結果に近い選択肢を探すのが有効でしょう。

法則性では主に図形問題が出題されます。
回転や移動、交互移動や増減などを推定して選択肢から解答します。
連続した図の中から移動の仕方を素早く見つけ出すのがコツです。
命令表では、基になる図形群が並び、変形に対する記号が書かれています。
命令の結果、図形がどうなるかを選択肢の中から選び、解答する形式です。
素早くどのような命令がなされているかを認識することが重要ですが、ここでは自分でどんどん紙に書いて、目で見ながら指示の流れを確定する方法がおすすめです。

暗号も図形変形が基本で、例題から指示を解読し、解答します。
特徴をまとめると、とにかく時間が圧倒的に足りないので、効率的に説くテクニックに慣れることです。
処理能力の速さが重要視されますので、直感で解いて行けるようにしましょう。
IQテストの図形問題に近いので、得意な人は問題を多く解けばすぐにわかるようになります。
とにかく慣れないうちは苦戦しますし、初めて見た人はわけもわからないままに終わってしまうでしょう。
もし志望企業にOBがいるなら積極的に訪問し、面談でアドバイスをもらっておくことも有効です。