職業選びで心がけること
仕事は雇用形態以外にも、業界や職種で分けられます。
業界とは、建築業界や医療業界などの大きな括りのことです。
また、業種とは、業界よりも詳細で看護系や営業職、エンジニアやデザイナーなどの具体性をもった分け方になります。
これから新しく仕事を始める場合、この2点をしっかり考慮しなければなりません。
まず業界を選ぶ際は、その業界がどのような状況に置かれているのかをしっかり調べましょう。
有効求人倍率や今後の展望は、就職のしやすさや将来性に大きく影響するポイントです。
一方、業種を選ぶ場合は、その業種に求められる能力を知っておきましょう。
必要な能力を知っておくことで、職業選びの失敗確率を減らせます。
これを理解しないまま就職すると、のちのち後悔してしまうかもしれません。
間違った仕事選びとは
初めての就職や転職に関わらず、求人を探す方法は複数あります。
求人情報誌を見て探す方法や、ネットの求人サイトを活用する方法、さらにハローワークで探す方法や人材紹介業者に登録する方法です。
このように探す方法が充実している一方で、間違った仕事選びをしている方もいます。
間違った仕事選びとは、離職率が高い仕事選びです。
例えばこういう方はいませんか。
求人サイトで見つけた高収入求人があるとします。
仕事の内容や勤務環境が不明にも関わらず、高収入というだけで決めてしまうケースです。
他にも、給与だけを優先し、自分が不得意とする分野での応募を強行してしまう方もいます。
このような決め方は、仕事が長続きせず、職場でトラブルに発展しやすい間違った方法です。
したがって仕事を探す場合は、まず自分の理想とする条件をいくつか設定しましょう。
そのうち、複数の条件にマッチした求人だけチェックします。
また、仕事内容が明確でないといけません。
自分の能力と合っているのかを確認してから応募すべきです。
職業における適性の影響力
ここからは、職業と能力適性がいかに関わりあっているのかを紹介します。
みなさんそれぞれ得意不得意があり、不得意な作業はストレスを感じやすく、失敗する確率も高いです。
一方、仕事に必要な能力も異なり、長時間正確に物事を進める必要とする能力や、短期間だけ徹底的に集中できる能力などが求められます。
したがって、自分の得意とする分野、つまり能力とマッチングした仕事が理想的です。
マッチングした仕事になればなるほど、ストレスも減り、失敗する可能性も低くなります。
適性検査とは
適性検査は、自分の得意分野や適性業種などを導き出すテストです。
この適性検査結果により、能力の得意不得意や、自分に合っている仕事を効率的に見つけられます。
まさに、仕事探しに役立つ便利な情報です。
テスト自体は誰でもできる簡単なもので、無料で受けられます。
受けられる場所は、大学のキャリアセンターやハローワークなど様々です。
まだ受けたことのない方は、仕事探しの前に受けておきましょう。
業種と適性の関係性その1:接客業や営業職
わかりやすくするために、各業種の特徴や、どのような能力が必要なのかを実例を3つピックアップして紹介します。
まずは接客業や営業職です。
この2つの業種はコミュニケーション能力が求められます。
人と会話するのが好きで、積極的に人との接点を増やせる方がピッタリです。
接客業、営業職と一括りにしましたが、突き詰めれば他にも必要な能力はあります。
しかし根本的なところで、このコミュニケーション能力がなければ、接客業や営業職はオススメできません。
業種と適性の関係性その2:クリエイティブ系の業種
続いては、デザイナーや建築家などのクリエイティブ系の業種です。
デザイナーなどは常日頃からアイデアを考え、具体的なアウトプットへ落とし込む創造力が求められます。
また、クライアントや連携会社と交渉する機会も多い仕事です。
建築家も同じで、設計を考える論理的思考と、新しいデザインを考える発想力が求められます。
つまり、クリエイティブ系の業種は、新しいものを生み出す創造力と論理的思考力、さらにプレゼンテーション能力などを必要とする職業です。
業種と適性の関係性その3:運送業
そして、運送業も適性の影響を受けやすい業種です。
まず運転するには、集中力と注意力を持続させなければなりません。
特に長距離トラックの場合は、長時間の仕事です。
長時間運転できる体力も必要になります。
さらに方向感覚も必要です。
小口配送の仕事は、初めての道を走ることもありますし、渋滞を避けるためにルートを自分で構築しなければなりません。
確かな記憶力と柔軟に対応出来る判断力が求められます。
以上が職業選びのポイントと適性検査のメリットです。
これまで仕事の適性を意識していなかった方は、ぜひこれをキッカケに、適性にマッチングした仕事を探してみましょう