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適性検査で出題される図形問題のコツは

図形が中心の適性検査CAB

採用試験の適性検査の中に図形問題が出題されることがあります。
図形問題は得意な人と不得意な人にはっきり分かれる傾向があり、イマイチという人にとっては目の上のたん瘤かもしれません。

近年では図形を中心とした問題が特徴のCABという適性テストもあり、論理的な思考レベルを測ることに利用されています。
入社希望の企業がCABを採用しているのであれば、好むと好まざるとに関わらず、図形問題は克服しておくべき課題です。

CABというのはSHL社が開発した適性検査で、学力中心のSPIとは違って、特殊な観点から論理的思考力を測る問題が出題されます。
分野は暗算・法則性・命令表・暗号に分かれており、暗算以外はすべて図形を用いた出題になっています。
暗算は単に計算ミスをしないことが重要なので、数をこなして訓練すれば良いでしょう。
その他の図形問題は、例題を解いて問題に慣れておくことと、実際に手を動かしてどんどん記入しながら解いて行くクセをつることがおすすめです。

法則性問題を解くコツ

CABの法則性問題を解くには、図形を分解して考える能力と、変化の推移を見抜く能力とが要求されます。
これは実際のどんな業務処理においても必要な考え方なので、テストに限らず身につけておいて損はありません。
ペーパーテストの場合は15分で40問を、webテストの場合は12分で30問を解きますので、webテストの方が難易度は高いです。

内容は様々ですが、基本的には図形の回転、移動、交互移動、増減といった変化がベースになっていますので、どれに該当するかある程度パターンに慣れておくと良いでしょう。
落ち着いて判断すれば難しいものではありませんが、できれば瞬時に回答できるくらいになっておくと良いでしょう。

命令表問題を解くコツ

命令表問題は、ちょっとややこしい命令がいくつか並んでおり、それに従って行くと最終的に図形はどうなるかを答えます。
ペーパーテストの場合は20分で50問を、webテストの場合は15分で36問を解きますので、時間のあるペーパーテストの方でも一問24秒しかありません。
これは引っ掛けがあるのが厄介で、図形を反転や回転させるといった命令のほかに、前の命令を消すといった命令自体に影響する命令も混ざっているため、前後関係も整理する必要があります。

コツは、頭の中だけで考えると思考がぐるぐる回ってしまいがちなので、紙に指示通りに書き込んで過程も明確にすることです。
答えは選択式になっているので、たとえ命令の範囲が不明確な部分があっても、自分の結果に一番近い答えを選べば正解にたどり着けます。

暗号問題を解くコツ

暗号問題は時間との勝負になると予想されるので、最初は時間を稼ぐためにスピードアップするのがコツです。
ペーパーテストの場合は20分で39問を、webテストの場合は16分で30問を解きます。
基本は図形の回転、色の反転、サイズ変化、増減、文字並びなどで、こちらも典型例に慣れておくことが重要です。
図形と図形の間には+や÷などの記号が挟まっており、その記号における左右の図形の変化から記号が持つ指示を素早く解読します。

たとえば黒丸が÷を挟んで白丸になっていれば、÷は色の変化を指示するものと予測できます。
ただそんなに単純な出題ではないので、実際に解いてパターンを覚えておきましょう。
法則性と命令表における2つの問題の応用問題といますので、どこにどのような変化が現れているか、どの時点でどう変化しているか、後戻りしないよう書き込んで解くのがおすすめです。

CABの特徴と実施される目的

CABの特徴は、限られた時間の中で物事を正確に処理する能力の高さと、そのスピードが測れることです。
図形が中心になっているので、IQテストにも少し似ているかもしれません。

近年とても注目度の上がっている適性検査ですが、それは主にIT系の企業が採用をはじめたことが原因でしょう。
IT系の業務では論理的思考が必ず必要とされますし、プログラマーではないとしてもプログラミングの基本を理解できる思考が必要とされるからです。

CABは慣れていないと四苦八苦する人も多いですが、訓練を重ねることで成績を上げることができる分、性格適性テストよりも対策はしやすいものです。
コツがわかると一気に楽に解けるようになる人も少なくありませんので、とにかく数多く解いておくことをおすすめします。