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メンタルヘルスをセルフ診断して問題を感じたら早めに対策を

適性検査のおすすめポイント

メンタルヘルスの不調は気付きにくく悪化しやすい

近年、職場で人間関係やオーバーワーク、仕事による心理的なプレッシャーなどによりメンタルヘルスを病む方が増えています。
自分でも辛いとは思っていても、誰にも相談できずに苦しむ場合や我慢をし続け、気付いたときには体が動けないほど心が疲弊してしまうケースも少なくありません。
メンタルヘルスの不調は自分が思っている以上に深刻であることも多く、一方で、職場の方や家族の方も気付きにくい場合やおかしいなと感じても対処法が分からないというケースが多いものです。
そのため、早めの気付きを本人にも周囲の方にも促せるよう、メンタルヘルスの健康度をチェックする診断を定期的に実施することやちょっと疲れたなと感じたときに実施し、メンタルヘルス不調の予防や早期発見を目指すことが望まれます。
まずはセルフチェックで自分の状態を把握し早めにSOSを
メンタルヘルスの診断ツールはネットなどを探すと簡単に見つかるほか、常時いつでも利用できるよう職場のイントラネットのサイトなどに掲載されていることも少なくありません。
ホームページ上でクリック操作にて質問に簡単に答えていき、すぐにストレス度のレベルを判定してくれるといった診断システムです。
すぐに分かるので心身のストレスや疲労度合いのチェックと不調予防にはおすすめです。
診断の結果、かなりストレスがたまっていることが分かったら、まずは仕事をペースダウンしたり、早めに帰るようにしたり、休息の時間やリフレッシュの時間を増やすように心がけましょう。
誰かに相談しにくい方は、まずは自ら身を守るための対策をとることが大切です。
仕事がありすぎて辛いのに投げ出せない、休めないという方は上司や人事、職場のカウンセリング窓口や外部の専門機関などに相談をし、我慢せず早めにSOSを出すことが肝心です。

診断ツールがなくても気になったことがあったら気をつけたい

メンタルヘルスをセルフ診断して問題を感じたら早めに対策を
診断ツールを使っていないという方も、心の変化や落ち込み、食欲の減退や朝起きられない、集中できないなど心だけでなく、体にも何かいつもと違うことが起きた場合には、肉体的な病気はもちろんですが、メンタルヘルスの異常がないかも疑ってみましょう。
たとえば、物事を悪い方向にばかり考えてしまう、何か失敗するかも、嫌なことが起こるかもと不安になってばかりいる、何をしても楽しく感じない、これまで興味のあったことに関心が薄くなった場合や行動したいと思えなくなったら要注意です。
また、食欲が出ない方や、逆に必要以上に食べ過ぎや飲み過ぎてしまう方、朝が辛くてどうしても起きられない、会社に行きたくないと思う方や、電車を前に飛び込みたくなる衝動に駆られるといった方も早めに適切な窓口やカウンセラー、家族でもいいので心のうちや辛い状態、心身の変化について打ち明けてみましょう。
また、仕事の仕方や職場での状態などもメンタルヘルスと深く繋がっていることがあるので、ご自身をはじめ、職場の周りの方も周囲に悩んでいる方はいないか配慮してあげる必要があります。
たとえば、職場をはじめ顧客や取引先とのコミュニケーションが上手くとれず、人間関係を苦痛に感じてはいませんか。
また、仕事のことを考えると夜眠れなくなったり、会社に行くのが嫌になったりする方も仕事での色々なことがプレッシャーや重荷になっている可能性があります。
部署や職種が変わることや転職をしたことで仕事を上手くこなせず心配や苦痛が募っている方、会議や打ち合わせの場で緊張して上手く話せず焦りを感じている方も、その悩みを相談できる方を見つけると安心です。
一方、家族や職場に心を病んでいる方がおり、どのように接したらいいか分からないという方や、サポートを懸命に続けているという方も注意してください。
他者へのメンタルヘルスケアをしているつもりが、接し方に気を使いすぎてご自身がメンタルヘルスに支障をきたしてしまう場合もあるからです。

定期的なストレスチェックが義務化

現在、国でもメンタルヘルス対策の推進をしており、職場では定期的にストレスチェックを実施して、本人への気付きと上司などの配慮の機会を与え、働きやすい職場づくりのために役立てるよう対策が講じられています。
職場でのストレスチェックも積極的に行って、ストレス度が高い場合には早めに対策を講じ、講じてもらえるよう職場への働きかけも行えるようにしたいものです。