採用におけるミスマッチを防ぐ
企業の継続成長には人、物、金の三大資産が不可欠であり、中でも人材は重要なカギを握っています。
お金と異なり人というのはそれぞれカラーや個性があり、いかに企業にマッチした人材を採用するかが重要になるからです。
これを採用面接だけで見極めるには大変に難しいことではないでしょうか。
わずか数分の面談や本人が書いた書類でどんな人物なのかを見極めるのは難しいとともに、面接採用者もそれぞれ個性や考え方、捉え方が違い、経験や能力も異なる人間であるからです。
そこで、採用におけるミスマッチを防ぎ、すぐに辞めてしまう人材の除去や能力を発揮できない人材の採用を少しでも回避するために適性検査が有効に働きます。
適性検査は統計分析などの手法を用いた科学的かつ客観的な方法であり、人ごとに違いが出る見方や人の本音と実際などの裏表を省いて、人材の能力や特性などを客観的に測定することができるツールです。
選考や採用面接における補助資料として、役立つツールとなることでしょう。
人材採用で失敗しないために
採用した人材がすぐに辞めてしまった、即戦力となると思ったのに期待はずれだった、忍耐力がありそうだったのにストレスに弱かった、頑張りそうな人材だったのに怠け者だった、主体性がありそうだったのにいちいち指導しないと動かないなど採用した人材で悩みを抱えていませんか。
書類選考を徹底し、面接に時間や労力をかけ、採用活動に多くのコストをかけてきたのにどうしてこのようなミスマッチが起きてしまったのでしょうか。
その答えはシンプルで、採用した企業に適性がない人物だったからです。
企業の理念や職場の風土、仕事や職種、人間関係にミスマッチあるいは能力不足や性格などに欠点や弱点があったのに、書類や面接では見極めることができなかった結果といえるかもしれません。
人は複雑な生き物で感情を持ち、嘘もつければ、自分を隠すことやよく見せることもできます。
それを見極める面接官も人間であり、その能力や判断力、千里眼には限界があり、全てをお見通しの神様ではありません。
すなわち、面接だけでは見極めきれない内面や特性が、誰にも存在していることを理解しましょう。
そこで、適性検査を通じて、企業にとってのミスマッチや問題となる内面や特性を事前に発見できれば採用の失敗リスクを大幅に低減できるのではないでしょうか。
適正があるかを事前にチェック
人の採用は難しいとか、使ってみなければ分からない、働いてみなければ分からないという言葉をよく耳にします。
面接をして有能な人材だと思っても、実際のところは分かりません。
真面目そうと思ったのに、わずか1日で連絡がとれなくなりフェードアウトする人物さえ最近の若者の中にはいるのです。
経験がある、前職で活躍していたという経歴に期待して採用したのに全く役立たなかったという例もあります。
一度採用してしまうと適正がないとか、思っていたのと違うからと解雇することはできません。
企業にとってみれば、すぐに辞めれば採用コストや研修コストが無駄になり、有能と思った人材が期待外れなのに雇用し続けなければならないとすれば、長く働けば働くほど赤字社員を抱えることになるでしょう。
人には働くことへの適正や職業適性というのがあるといわれています。
営業職未経験の人でも職業適性があれば、採用後に一気に売上トップに上り詰めることができる方もいます。
一方で、ずっと販売の仕事をしていた、営業職を転々としてきたといった経験者でも実は営業や販売職としての適性がなく、事務職として仕事をすると効率よく事務能力を発揮できる方もいるのです。
職業適性が合わなければ、合わない職についても何年経っても能力が伸びず、会社にとっては重荷になるとともに、本人にとっても仕事が楽しくなく負担が増し、離職といった流れに繋がるかもしれません。
仕事の数だけ向き不向きが存在しているといっても過言ではなく、職種や仕事ごとに優秀な人材のタイプが存在しているのです。
必要な適性検査を選択しよう
適性検査といっても種類も様々であり、近年では適性検査を作成する様々な企業や研究機関などが登場し、アプローチ法が異なる検査項目などを用意しています。
そのため、企業の業種や職種、目的に合わせた適性検査を選んで実施することが必要になるでしょう。
採用時の初期選考の振るい落としに剥いている検査、面接時の面接官の補助ツールとして向いているもの、職種や仕事の適性を判断するのに向いているものや配属を視野に入れた組織編成に向いているものなどがあります。
また、最近注目されているものとしてストレス耐性検査や性格検査、パーソナリティ検査、組織適性検査なども注目に値し、これらを網羅的に一度の検査でチェックできるスタイルの適性検査も用意されています。
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