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スピードが命の適性検査対策

スピードが命の適性検査対策

問題を解くスピードは7秒

就活で悩みやすいのが適性検査の対策です。
適性検査は約35分で300問近くの問題に全問回答しなければいけませんので、1問にかけられる時間は長くて7秒です。
これにはしっかり理由があって、評価者の好感度を上げるために噓の答えを選ぶ余裕がないように、あれこれ考える暇を与えないためです。
最初のほうは虎視眈々と選んでいても、時間がなくなればだんだん本音が出て来る場合も多く、回答が矛盾しないか、わざと同じ内容を問うトラップも仕込まれています。
中途採用と新卒採用とでは内容が違う場合もあり、種類によっても対策が必要な時代となっています。

中途と新卒では何が異なるか

適性試験で企業が見るポイントを知ろう

適性検査の内容を知るためには、適性検査の役割をまず理解する必要があります。
大前提として、新卒採用の場合は、まっさらな人材をどこに配属すれば活かせるか、部署の適性を判断する材料にするケースがほとんどです。
一方、中途採用は即戦力が欲しいわけですから、自社が求める人材であるかマッチングを判断する材料になるケースがほとんどです。
特に、部下を率いる立場になれる人材が求められる場合も多いですから、マネジメント業務に適性があるかどうかも重要です。
当然ながら新卒より中途採用のほうが結果にシビアだと考えて間違いありません。

適性試験で企業が見るポイントとは

企業は、適正に合う人材を採用することで、長期的に組織に貢献してもらえる人材を求めています。
そのため、適性検査では知識や能力面とは別に、志向性や性格についても見定めるという特別な目的があります。
当然、社会人として相応しい基礎的な知識は必要ですので、これは新人も中途採用者も変わりません。
一般常識があるか、基礎学力があるかなどがポイントになります。
次に、自社に合うかどうかも確認しなければいけません。
先ほど長期的に貢献と書きましたが、いかに優秀な人材でも相性が悪ければ、せっかく採用しても早々に退職されてしまう可能性があります。
社風に合うか、企業風土に馴染めるか、できる限りミスマッチが発生しないよう見極めようとしています。

適性検査には2種類ある

適性検査は一般的に、性格検査と能力検査の2つに分かれます。
総合検査となっていても内容は分かれていることが多く、性格検査のみが実施されることはありますが、能力検査だけというケースはほぼありません。
性格検査とはその名の通り性格やタイプを見極めるための内容が特徴です。
面接の短い時間だけでは把握することはできませんので、性格などを知るために行われるのが一般的です。
設問に対してはい・いいえ・どちらでもないといった単一回答を選択するようになっています。
能力検査は基礎学力や論理的思考などが中心ですが、職種に必要な知識が含まれるのが一般の試験とは異なる点でしょう。
後は企業によって時事ニュースが盛り込まれる場合やそれぞれの目的に応じて使い分けがされます。
専門知識を見極めるために、オリジナルで問題を作っている企業もあります。
時間はそれぞれ30分程度と知らされることが多く、30~35分程度で実施されるでしょう。

果たして適性検査に対策はあるのか

ここまで読んで来て、能力検査はいいとしても、果たして性格検査に対策は可能なのか、疑問に感じる人も多いでしょう。
結論から言うと、性格検査の対策はあってないようなものです。
強いて言えば、性格検査ではありのままの自分を出すのが結果的に最善ということになるでしょう。
一番痛い目に遭うのが虚偽の回答をすることで、好感度を上げようと作った回答をすると、結局矛盾がバレて不信感を抱かれてしまいます。
採用されたいがために、回答を逆算したくなる気持ちもわります。
でも性格検査は非常に良くできていて、虚偽をチェックする設問や矛盾を見極める仕組みなどがしっかり組み込まれています。
場当たり的な噓をつく人間を採用したいと考える企業はありません。
事前の試験対策をするのであれば、性格検査ではなく能力検査のほうに注力したほうが賢明です。
能力検査では、回答の正解不正解以外にも、制限時間内に多く回答することも重要ポイントとなります。
効率良く作業できるか、頭の回転が速いか、冒頭でも触れましたが、スピードも重要な能力のひとつということを忘れないようにしましょう。
おすすめの事前準備は、参考書を活用することや過去問題を解いて問題の傾向や回答例を把握して練習しておくことです。
近年、適性検査は面接会場ではなく自宅からPCやスマートフォンで受験できる場合もあります。
自宅であればリラックスできる可能性がありますが、会場で受ける場合は心のゆとりも必要ですので、テストに集中する訓練をしておくことも大切です。