認知度は低く難易度は高い
就活生の中でも、tapはあまり聞いたことがない、わからないという人が少なくありません。
日本文化科学社が実施するテストですが、近年、関東圏で導入する企業が増えてきていますので要注意です。
実はもともとペーパーテストでは長い実績があるのですが、近年それがwebテストにシフトしたことから、採用する企業が増えつつあります。
ペーパーテストも実施されていますが、実は問題の難易度が高く、SPIに傾向が似た問題もあります。
当日何も知らずに受けるのはかなり不安ですので、前もってどのような内容かは把握しておきましょう。
基本的には大学レベルの難易度だと認識して、安易な気持ちでは受けないことです。
特に理数系の出身者であれば難しくはない問題も、就活レベルの数学としてはかなり厳しいのが現実です。
tapの内容とは
ジャンルは言語、数理、理論の3つで、これに各種オプションがプラスされます。
結果から判断されるのは基礎能力、職務バイタリティ、対人・社会への不調和傾向、対人的側面、行動的側面と多岐にわたります。
これだけ広範囲を総合的に判断できて、しかもコストが比較的リーズナブルに提供されていることもあり、今後入社テストとして企業が採用をすすめる可能性が高いテストです。
用意されているのは3タイプで、総合タイプはスタンダードな検査で60分、性格タイプは性格問題だけをまとめたもので15分、短縮タイプはジャンルは総合と同じで30分バージョンになっています。
これにオプションとして、英語はTOEIC500点レベルが20分、事務適性は事務系能力20分、情報処理は6分がプラスされる場合があります。
さらに企業側がオリジナルで加える自由設問があり、かなりバラエティに富んだ内容となっています。
webかマークシート形式になりますが、どちらになるかは企業によります。
適性検査の中で断トツに難しいテスト
性格タイプ以外には数学が盛り込まれていますが、他の適性検査より数学の問題が多く、難易度が高いのが大きな特徴です。
理数系大学出身なら解けるでしょうが、逆に理数系なのに点数が低いとかなりマイナス評価になってしまうので注意が必要です。
ほかの問題の難易度も基本的に大学レベルで、適性検査の中では最高クラスの難易度といわれています。
オプションがついている場合、わざわざ企業側がコストをかけてプラスしているわけですから、特に得点が重視されると考えた方が良いでしょう。
事務や情報処理に関しては、専門書での勉強が必要です。
たとえば数学の出題で、四則演算や二次方程式、三角比といった言葉を聞いて顔をしかめているような人は要注意でしょう。
対策ポイントは、とにかく大学レベルの勉強をするしかありません。
たとえば数学であれば数式を覚えるしかありませんし、数式も覚えずに解けるような内容はありません。
図形問題も、面積体積計算など忘れているようなら再度勉強しましょう。
制限時間ギリギリまで計算を繰り返すくらいの粘りが必要です。
また、暗号問題も盛り込まれ、柔軟な発想や理解力も求められます。
レベルの高い知的クイズ番組に挑戦するような気持ちで取り組める人は、向いているかもしれません。
甘い内容ではないので、色々な見方や考え方ができる柔らかい頭も必要です。
tapにはどのように対策すべきか
前述の通り、tapはあまり簡単に考えて良いテストではありません。
入社希望の企業が実施することがわかっているなら、過去問や問題集を購入して勉強が必要です。
tapを採用している企業は、優秀で努力を惜しまない人材に期待しているわけですから、是非しっかり準備をして期待に応えられるようにしましょう。
問題集は効率よく問題を解く訓練になりますし、時間があまりありませんので、解答のコツを身につけるのにも役立ちます。
公式などは、長年間違ったまま暗記している可能性もありますので、大丈夫だと思っても必ず一通り勉強し直しましょう。
英語はオプションですが採用する企業も多く、しかも過去問があまり出回っていませんので、TOEIC500点を目標に勉強を進めるのがおすすめです。
あまりうれしい情報ではありませんが、webテストは求職者があまりに多くさばき切れないときに、企業側が足切りとして実施するケースが多く見られます。
webテストが実施されるとわかったら、それなりに覚悟を決めて高得点をマークする勢いで準備を進めてください。