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企業における人材教育と実行性

企業における人材教育と実行性

企業における人材教育の主な種類

企業においては人が宝と位置付けられ、採用時における有能な人材の開拓や採用はもちろんですが、原石を磨いていくという人材教育も重要になります。
企業の業種や目的、企業理念にマッチした人材への育成や企業業績や成長に貢献できる人材への育成、持続的な企業成長に必要なアイディアを生み出し、実行に移せる能力を持つ人材の育成などが求められます。
そのための人材教育は入社時研修からスタートしますが、最近では入社前の内定者教育からスタートする早期育成を行う企業も少なくありません。
また、今どきの若者は目的や目標が明確でないと頑張れない場合やキャリア志向の方も増えているため、入社後も明確なキャリアプランの提示やそれに向けたステップアップ研修や教育の機会が求められます。
さらに職種別や専門職育成のための教育や上に立つ人材を育てる管理職養成研修、会社を経営、運営する立場の人材を育てるマネジメント研修なども必要となるでしょう。

新人教育

それぞれの役割にあった人材教育を行う事が大切です

入社時に行われる新人教育においては社会人としてのいろはやビジネスマナーをはじめ、その企業で働いていくうえで求められる企業風土や企業理念に関する研修なども実施されるのが一般的です。
大手企業や比較的規模の大きな中小企業では、専門の教育部門チームや人事担当者や各部署の担当者や先輩社員などが講師を務めて、新人をお互いに育てていく手法が採用されています。
これに対して規模の小さい中小零細企業や人材の少ない企業では、新人教育に時間や労力がかけられず、いきなり先輩社員のもとでOJTを受けるケースも少なくありません。
近年では社会人としての共通マナーを学ぶために、地域の商工会議所や外部の専門業者が実施する1日から数日単位のマナー研修などを受講させる企業も増えてきました。
比較的低コストで適切な研修が受けられ、他企業の新人とともに交流を深めながら社会人としての心構えが習得できるのがメリットです。

スキルアップやキャリアアップ教育

働き始めてからも漫然と日々のルーティン業務をこなし、営業活動などを行うだけでなく、定期的なスキルアップ研修やキャリアアップ研修、希望者に対する専門スキルや新しいノウハウや資格を取得するための研修を用意することが大切になります。
内容としてはその企業特有のノウハウや専門技術を高めるための教育だけでなく、汎用性がある資格や他の企業でも通用するキャリアアップに繋がるような内容であることも求められています。
研修制度や人材育成プランが充実していることが、新卒者のエントリーや有能な人材の中途採用に繋がることにも繋がっているため、制度や内容の充実は優秀な人材の確保と定着に繋がる重要なポイントになっていると言えるでしょう。
たとえば、英会話や中国語などの語学研修、TOEICなどの検定試験対策をはじめ、ITスキルや税務、会計系のノウハウのレクチャー、プレゼン力強化やコミュニケーション力強化などの研修が挙げられます。
企業内だけでなく、他でも通用する能力の開発を行うことは企業の範疇ではなく、個人の自助努力に関わる分野と捉える向きもあるかもしれません。
ですが、こうした幅広い能力の育成やスペシャリスト育成環境が整っていることが、その企業の魅力に繋がり、優秀な人材が集まってきて、定着することに繋がっていくのです。
研修を行うにあたっては専門性の高い外部の講師を招くことや外部機関の施設やセミナーを利用しての実行が求められます。

管理職登用教育

管理職を養成することや選抜するための人材教育においては、どのような管理職を求めるのか、人物像を明確化することが重要なカギを握ります。
漫然と管理職に一般的に求められるスキルやノウハウを教えこむのではなく、その企業にとって必要な管理力の人物像へと成長させる教育がポイントになるでしょう。
受講者に対して求める人材を明確にすることで、どのように学び、どういった能力を習得すべきかが分かりやすくなって、研修に取り組む姿勢にも積極性が現れます。
講師は社内人材ではなく、外部講師を依頼するケースが増えています。
企業改革が求められるなかで、従前のパワハラ、上から目線が当たり前の管理職ではなく、コミュニケーション力が高く、部下の共感や尊敬を得て統率をできる人材が求められているためです。
そうした新たな時代とニーズに求められる人材を育てるには、求める人物像を練り直したうえで、変革前の管理職からのレクチャーよりも、外部の講師や信頼されている経営幹部からの研修が望ましいといえるでしょう。