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転職者の採用で失敗しないための適性検査

転職者の採用で失敗しないための適性検査

転職者採用で失敗しないために

企業における中途採用においては、即戦力として活躍できる人材や経験者採用、専門性を持つ人材の採用が求められています。
もっとも、書類選考や面接だけでは分からないことも多く、中には経歴や前職で務めていた会社などの職務履歴で問題ないと判断する場合や期待して採用しても実際には期待していたような能力や経験が備わっていないケースも少なくありません。
なぜこうした採用におけるミスマッチが起こるのかといえば、履歴書や職務経歴書、面接だけでは本当のところが見えないことや、誇張であるケースもあるからです。
たとえば、辣腕の営業職を採用したいとしましょう。
その場合に3年の営業経験があるという方なら安心でしょうか。
もしかしたら、3年間、会社にどうにかかじりついていただけで、営業成績はよくなかったかもしれません。
本人も本当は営業は向いていないと分かっていて、だからこそ転職したいと思っているわけですが、他にスキルや経験もないので、とりあえず営業経験をアピールして今の職場を離れたいだけといったことも考えられます。
この状態で営業職として採用しても、企業にとっては期待外れであり、本人にとっても自分に合わない仕事をまた行わなければならず、お互いにメリットはないでしょう。

適性検査で損失回避を

ミスマッチ採用の回避の為にも適性検査を

ミスマッチ採用の回避の手段として実施したいのが適性検査です。
適性検査にも様々な種類があり、新卒採用向けに社会人としての適性や組織適応力などがあるかを判断できる検査もあれば、転職者の職種や仕事、組織への適応力を確認できる検査もあります。
面接が10分から30分程度で終わるのに対して、適性検査の実施には1時間から1時間半ほどの時間がかかり、外部の機関の検査や分析を利用することで相応のコストはかかります。
ですが、これによってミスマッチによる採用で活躍できない人材を雇ってコストをかけるよりは、企業としての損失を抑えることができるでしょう。

適職の確認はお互いにメリット

転職者向けの適性検査としてはその人に向いている職種や仕事をリサーチできる適職検査や、募集している職種に合わせた営業職適性検査、事務職適性検査などが活用できます。
たとえば、営業職の採用にあたって営業経験がある方が応募してきたとしましょう。
本当に活躍していたのかどうか確かめたいと思っても、これまで勤務していた会社に営業成績を尋ねるわけにはいきませんし、個人情報として教えてももらえないでしょう。
その代わりとして適性検査が役に立ちます。
募集している職種に向いている人材かの振り分けができるとともに、その方も気づいていない適性を導きだすことも可能です。
たとえば、適職検査の内容によっては事務経験しかないと応募してきた方が営業に向いているといった結果が出るケースもあり得ます。
本人の同意のうえで営業職に配属したら、驚くような成績を出すといった成果も期待できるわけです。
もし、こうした成果が出せるなら適性検査の実施は企業にとっても、転職者にとってもメリットがあり、Win-Winの関係が築けることでしょう。

手間をかけずにスムーズな適性検査の実施

適性検査は種類や内容にもよりますが適性の分析に必要な問題数も多いため、一般的には70分から90分ほどの時間がかかります。
新卒のエントリーと異なり、パラパラと応募してくる転職者に合わせて実施するのは大変かもしれません。
また、転職希望者はその時点で就業中であることが多く、業務の合間をぬって転職活動をしているため、使える時間にも制約があります。
そこで便利なのが適性検査のアウトソーシングによるwebテストの利用です。
インターネットサイトを利用して専門会社から提供されるIDとパスワードを使ってログインし、適性検査を受けることができます。
面接時に2時間ほどの時間をとってもらって、自社の会議室などでパソコンを準備して実施してもらうこともできますが、応募者が多数いるケースや応募者のスケジュール調整に手間どうケースなら、専門会社で用意している会場を利用することも可能です。
採用企業は適性検査の実施要項などを配布して一定期間ないに受験することを案内すればいいのです。
あとは転職希望者が各自で都合をつけて、会場を選び、日時を予約して受験してくれます。
そのデータが専門会社からすぐに送られてくるので、その結果を選考材料や採用を決める参考にできるのです。